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第31話 誰の人生?
弊社は有料人材紹介業を営んでいます。厚生労働省的な分類ではこう呼ばれていますが、内容的にはサーチファーム、ヘッドハンターの部類です。我々はいろいろな方法を介して人をサーチ(探して、お声がけ)します。我々と対照的な人材紹介業としては、キャンディデイトに登録してもらい、この登録をベースとして人を紹介する部類があり、この部類には大手企業が多いです。だだ、どちらも長所・短所があり、サーチ型は手間隙かかり、一度に多くのクライアント(案件)をもつことができませんが、お互いが真剣に対応している限り、転職後の失敗確率は低いです。一方、登録型は大量のキャンディデイトとクライアント(案件)をデータベース化しベルトコンベア式にハンドリングするが故に、キャンディデイトやクライアントとの関係も希薄になりがちです。また、登録している人しか紹介できないので、キャンディデイトのレベル感もあり、失敗確率もそんなに低くはありません。どちらも厚生労働省の有料人材紹介業の許認可を受けていて、クライアントの求める人材を紹介し、クライアントに採用された時点で紹介料を頂き、これが売上となっているのは変りません。

弊社でお会いするキャンディデイトの声を借りれば、弊社のような理念「WIN&WIN」で人材紹介の仕事をしている会社は実質的にはかなり少ないらしい。また、会社として枠をはずして一人のコンサルタントとしてもめったにお目にかかれないという嬉しい評価も頂いています。彼らの個々の意見は弊社HPの皆様の声に百数十人の意見が載っているので、興味のある方は見ていただきたい。少し纏めるとおおよその意見は以下のようなものです。「転職についてほとんど考えても見なかった視点(ビュー)を教えてもらった!」、「経歴の棚卸のやり方を教えてもらった」、「自分が理解している自分と自分が表現できていると思い込んでいる自分にあまりにも大きなギャップが合ったことを思い知らされた」、「転職に対する漠然とした不安がなくなり、前に向う勇気を頂いた」等‥いろいろなポイントがありますが、纏めて言えば「目から鱗が落ちた!」、「キャンディデイトとしての我々の立場に立ったアドバイスがもらえる」という二つの表現に尽きます。

何故、多くの優秀なキャンディデイトがそのように思うのか?という疑問が湧いてくるかもしれませんが、人材紹介会社の都合で転職したり、転職させられているキャンディデイトが多いのでは、と思います。転職するのはご自身で、自分の大切な人生のはずですが、自分自身について、自分の将来についてしっかりしたビジョンもなく流されているキャンディデイトがあまりにも多いのが実情です。初めてお会いした人に対して失礼かも知れないが、「あなたは自分の人生を賭けて、弊社の売上に協力するために転職を考えておられるのか?」、「次の会社は半年、長くても1年もてばいいのですか?」と聞くと、皆さん当然強く「とんでもない!」と否定されます。でも、彼らの今までの経歴に半年や1年ぐらいで次に移っていった職歴があるのは何故でしょうか?ご本人が意識するしないに関わらず、結果的にそうなってしまっている事実をもっと真剣に考える必要があると思います。そのための頭の整理やヒントを我々は日々与え続けています。
ファウンダー&パートナー 竹氏 彰
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