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第33話 「日常のちょっとした呼びかけ」から |
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第12話「運命共同体?」では旦那さんから見た奥さんに対するアドバイスを書きました。今回は、ご夫婦で共に話し合っていただきたいことを説明します。
夫婦は一心同体で人生を共に歩んでいます。奥さんとしてはできれば転職などしないで、ひとつの会社で長く勤めてくれて、毎日や将来が安泰なのが一番かもしれません。でも諸般の事情で転職を余儀なくされることもよくあることです。そんな時は、ご夫婦でじっくりと話し合っていただきたいものです。テレビでコマーシャルをしている大企業から聞いたこともない名もない会社へ、売上が三桁四桁の億といった大企業から一桁二桁億の未上場の会社に旦那さんが転職したいと言ってきたら、誰だって大丈夫なの!?と将来の不安を感じてしまいます。奥さんのこの不安はとってもよく理解できます。
何故旦那さんは転職したいというのか? 現在の会社では何故うまくいかないのか? 個々のケースで理由はさまざまです。今の会社ではやりたい仕事ができないとか、上に年配者が大勢いて年功序列であることを考えると権限のあるマネージャになるまでにはあと10年もかかるとか、これ以上給与が上がらないとか、配属された所が自分のやりたくない仕事だったとか、とにかくいろいろです。それらが合理的な理由であればあるほど、旦那さんは転職せずにはいられなくなります。そんな時に、旦那さんの言葉に耳を傾けてあげてほしいのです。何故、今の会社を辞め、その会社を選んだのか?
きっとそれなりの理由があるはずです。中には何度も転職に失敗していて、旦那さんが信頼できないといった奥さんもいるでしょう。確かに、それは旦那さんの責任であることは事実ですが、転職する旦那さんばかりでなく、家族がしっかりしないと、転職で成功することは難しいのが実情です。だからといって転職しない方が幸せかというとこちらもなかなか難しい問題です。
一方、旦那さんとして理解しておくべきことは、奥さんにとって「家族の生活が問題なく維持できるかどうか?
」が家庭をあずかる立場として一番の関心事であるという事実です。このあたりの危機管理をどう考えているのか?
最悪の場合はどうするのか? といったことを説明して、奥さんの理解や同意を得ることが大切です。特に奥さんが職業から離れて久しい人のケースではなおさらで、突然いろいろと言われても不安になるばかりです。やはり日頃から会社のことや仕事のことをお互いに気をつけて相互理解できるように話し合っておくことが大切です。そうすれば、奥さんだっておおよそ楽しく働いているのか?
多少無理しているのかは理解できるかと思います。
奥さんにとっても旦那さんが毎日元気で前向きにバリバリ働いてほしいと願っているのですから、精神的、肉体的に無理があるような職場を変えたいという気持ちを無下に抑え込むようなことはしないと思います。
キャンディデイトが採用通知をもらってから、奥さんにどう理解してもらうのか、その材料を探しているようでは転職もおぼつかないですし、クライアント企業のそのキャンディデイトに対する見方も変わらざるをえないと思います。日頃からのコミュニケーションがいかに大切かを理解していただければ、もっと楽しく生活できると思います。できれば、奥さんからも「会社はうまく行っているの?」といった呼びかけを今日からしてみてください。何かが変わっていくと思います。どうせなら、楽しく生きませんか? |
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ファウンダー&パートナー 竹氏 彰 |
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