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第54話 転職回数または在籍期間
転職回数が多い方がいいのか、少ない方がいいのかといえば、クライアントの立場で考えるとそれは少ない方が良いと思います。それまでの転職の仕方やどういう理由で転職してきたのかというバックグラウンドにもよりますが、やはりあまり転職回数が多いとクライアントは敬遠しがちです。そうかといって、ほとんど転職を経験していないキャンディデイトを大歓迎するかというと、それは年齢によって異なるでしょう。30代前半ぐらいまでのキャンディデイトは大歓迎される傾向にありますが、40歳を過ぎて、まして40代半ばぐらいになって、初めての転職というキャンディデイトについては、少し慎重になるクライアントは結構多いです。それは、転職に失敗する可能性が高いことと、失敗した場合、そのあとの処理が少し難しくなるからです。これは事務処理能力的に優秀かどうかという点ももちろんありますが、多くの場合、新しい職場環境や人間関係への適応能力の問題です。

実際、最初の会社が長かった(20年以上)キャンディデイトが、2回目、3回目の転職で比較的短期(1〜2年)に終わる傾向があるのも事実です。それは、1社目の会社の影響が強く、最初の会社のルールや環境、イメージからなかなか脱却できないキャンディデイトが多いからではないでしょうか。大きな会社からそれよりは小さな会社への転職することが多く、当然組織や構成している社員のレベル、福利厚生などが劣るケースで、この傾向がよく見受けられます。何事も新しい転職先と前職の会社とを比較して不平不満を感じたり、新しい会社の社員であるというよりも、評論家のように「前の会社は良かった。」などと感じがちだからです。

最近は転職することにあまり抵抗がなくなったのか、特に、若者に簡単に転職する人が多く、雑誌の記事によると新卒の30%は1〜2年で辞めていくらしい。そして、その後も比較的短期で次から次へと転職している人がよく見受けられるといいます。たとえば32歳ぐらいで4〜5回の転職を経験してきたキャンディデイトがいたとします。大学を卒業して約10年で5〜6社を経験しているわけですから、平均で2年未満の在職期間になります。こうしたキャンディデイトに出会うと他人事ながら心配してしまいます。採用する側から見れば、こうしたキャンディデイトは仮に優秀であっても、「弊社に採用しても1〜2年で今までの会社のようにすぐに辞めていくのでは」と考え、敬遠されることになります。それは折角採用していろいろと教え、環境に慣れ、ぼちぼち戦力になってきたと思われる時期に辞めていかれては費用対効果的にもペイしないからです。無理のない推論であり、反論できないところです。

弊社に相談に来られるキャンディデイトにも、同様の人材が時折見受けられます。能力的に優秀な人材なのですが、転職の仕方に筋がなかったり、短期で転職を繰り返していて、クライアントに紹介しても転職歴を理由に書類で落とされることもあります。その方の能力からして、実に「もったいない」と思ってしまいます。それぞれの転職には、キャンディデイトにとってはやむを得ない理由があると思われますが、結果として短期間で数多くの会社名が並ぶのはいかがなものでしょうか。そもそも、最初から短期で転職を繰り返そうと思って転職するキャンディデイトは恐らく皆無でしょう。にもかかわらず、予期せぬ理由で転職せざるを得ない現実に追い込まれてしまうのは、キャンディデイト自身のその会社やポジションの見極めや判断がやはり甘いと言わざるを得ません。

転職回数として、これぐらいであればOKとか、これ以上ではダメだという明確な基準があるわけではありませんが、最低3〜5年はひとつの会社で頑張り、はっきりした前向きの目的を持って次の会社へ転職するのが良いのではないでしょうか。

転職履歴は消すことのできない自分自身の歴史であり、それによって一人ひとりの今後の人生が決まると言っても過言ではありません。いくら慎重を期しても期すぎるということはないのです。転職したいと思った時、うまくいくことばかりではなく、失敗するとしたらどうなるのか、という一種の危機管理も働かせて、考えていただきたいと思います。
ファウンダー&パートナー 竹氏 彰
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