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第58話 もったいない!
皆さんは紹介会社が大きく2種類に分かれていることはご存知だと思います。登録型の紹介会社とサーチ・スカウト型のコンサルティング会社です。各々良いところと悪いところがあります。前者は紹介してくれる案件数はたくさんありますが、クライアント担当とキャンディデイト担当が異なるため、各々会社や人材の立場を考えフィット感のある紹介をすることはなかなか難しいです。一方、後者は一人のコンサルタントがクライアントとキャンディデイトの双方にお会いしているので、フィット感はかなりの確度で高めることができます。しかし、それほど多くの案件を同時に扱うことはできませんので、こちらもなかなか難しいです。

最近、以下のようなケースが目に付くことが多く、とても、「もったいない!」と思える現象です。弊社では、お会いする前に履歴書・職務経歴書をキャンディデイトからお送りいただきます。履歴書からは学歴や職歴からそこそこ能力があるのではと想像できても、ご自身の棚卸ができていないため、職務経歴書が稚拙な場合が多く、良いイメージや是非会ってみたいといった人物像には見えてきません。しかし、実際にそのキャンディデイトに会ってみると、なかなかすばらしい能力を持っていると関心したりすることがあります。ただし、それは自発的にプレゼンテーションをしているというよりは、こちらの質問に答える形で等身大の自分自身を再認識して浮かび上がらせているようです。

ここからが今日の本題ですが、最初に職務経歴書を読んだときは思いつかなかったのですが、話を聞くうちにそのキャンディデイトにフィット感のあるポジションに気がつきご紹介すると、ご本人は「是非挑戦したい」とかなりポジティブになります。コンサルティングをベースに数日ぐらいで棚卸を実施し、ドキュメントが見違えるように良くなり、これならクライアントも会ってくれると自信を持って紹介すると、「このキャンディデイトは、既に他のエージェントより応募があり、書類で落ちています」とクライアントから返事を受け、正直がっかりさせられます。こんなケースでは、当のご本人がその企業に応募している事実を知りませんし、もちろん何故落ちたのかも知る由もないです。これは紹介会社の方にもちろん問題がありますが、キャンディデイトの責任でもあります。

私達の業界は、とにかく先にドキュメントをクライアントに出した会社に権利があるという慣例もあり、キャンディデイトのことを考えるよりも先に、どんなドキュメントでもよいから先に出してしまうという傾向が顕著になってきています。そんなところから類推するに、とにかく可能性のありそうなところにはとりあえずすぐに出しておこうといった、コンサルティングとは程遠いブローカーのようなエージェントが多いのも事実です。クライアント名も教えないで(キャンディデイトの同意も得ないで)クライアントに紹介して、落ちた事実も告げずに、興味を持ってくれたクライアントだけキャンディデイトに伝えるような不届きなエージェントも少なからずいるようです。

一方、キャンディデイトも転職の仕方についてはよく分からないし、転職に焦っているケースがほとんどなので、聞こえのよいクライアント名やポジションを聞くと、あまり吟味もしないで「宜しくお願い致します」と言ってしまうのかもしれません。また、キャンディデイトにとって、エージェントを選ぶことの大切さはこれまでのコラムで口をすっぱくして語ってきましたが、結局最後はキャンディデイト自身にそのつけが回ってくるようです。書類選考で落ちる場合は、ありきたりの内容で、ドキュメントから会ってみたいというほとばしりを感じることができないからです。また、面接で落ちるのは求めているポジションのニーズとずれているか、ある程度合っていても取り組み姿勢や腹のくくりがいまいちしっくりと来ていないケースが多いです。

無事に求めるポジションを勝ち取るには、自分自身の棚卸をしっかりと行い、等身大の自分自身をクライアントに十二分にプレゼンできるように頭の整理や準備をすることです。また、何故入社したいのか、ということを、しっかりと言えるようにしてから面接に臨むことです。

何の事前準備もせずに、初めて出会ったエージェントの口車に乗って、一見可能性のありそうに思えるポジションや会社に手当たり次第に応募し、書類選考や1次面接で落ちることを繰り返していると、結局行くところがなくなることになります。 実力がなくて落ちるのは致し方ありませんが、安易に応募し、何の準備もせずに落ちていたのではあまりに「もったいない!」ことです。ご自身の大切な人生なのに、なんの努力もしないで、賭けのような勝負をしているキャンディデイトが多いです。そのあたりをよく考えた方がよいのではないでしょうか。皆さんはどう思われますか?
ファウンダー&パートナー 竹氏 彰
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