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第59話 何故あなたは転職に失敗するのか?
最近、以下のような感謝メールを頂きましたので、少し紹介させてください。
『大変ご無沙汰になってしまい申し訳ございません。その節は私のメールをホームページにもご掲載いただき、それもまた、ご指導とは別の励みになりました。竹氏様からの徹底指導を契機に不思議といくつもの案件をご紹介いただける流れが出てまいりました。(大変申し訳なかったのですが、他社様からのご紹介でした。) 徹底的に自己棚卸をするご指導の下、今まで見えなかった課題が見え、その原因、解決案を考える機会になったと同時に、頭の整理ができたことで、いままでの自らの経験を自信をもって面接で表現でき、インパクトを与えることができるようになってきました。そういう背景の中、幸運にも複数の案件から絞り込まなくてはならない状況になり、この度、その1社にお世話になることになりましたのでご報告申し上げます。初めて竹氏様にお会いさせていただき、ハンマーで頭をかち割られて以来、ご辛抱強く懇切丁寧にご指導いただけましたことは、改めて心より感謝申し上げます。もし、竹氏様とお会いしていなかったら?という仮定法を考えますとぞっとするくらいこの出会いは私にとりましては大変貴重なものでございました。御社の売り上げに貢献するという意味では、あまりいいキャンディデイトではなかったことを本当に恐縮しております。』

このキャンディデイトは50歳過ぎの男性ですが、頂いたメールの文章に、表題の答えが書かれているように感じています。すなわち、たまたま友人から私を紹介され、会いに来られたのは良かったが、そこで今後の人生についてのビジョンやビジネスマンとしての売り(バリューや武器)が全く整理されていないことが暴露され、その状況を「ハンマーで頭をかち割られた」と表現されています。このビジネスマンに限らず、多くの人達はただ漫然と転職先を決めている場合が多いです。弊社HPに皆様の声(約300名の声)を載せています。たいていは、転職したい、もしくはせざるを得ない状況に追い込まれると、自分自身の整理や再発見を経ることなく、ただ今までの延長上の経歴に多少フィットした案件を求めることのみを主眼として転職活動並びに転職を繰り返しています。これでは、ご本人は積極的に転職先を選んでいるつもりでも、実はクライアント(転職先)にたまたま選ばれているに過ぎません。

今回のキャンディデイトのように、徹底的にキャリアの棚卸を実施することで、自分自身の能力やスキル、武器だけでなく、直すべき課題、今後習得すべき課題も浮かび上がってきます。さらに棚卸の最大の利点は、過去を分析し再整理することで、自分にはこんな能力や実績があったのだという再認識ができ、それが自信に繋がってくることです。そのため、「今まで見えなかった課題が見え、その原因、解決案を考える機会になったと同時に、頭の整理ができたことで、いままでの自らの経験を自信をもって面接で表現でき、インパクトを与えることができるようになってきました。」という好循環が生まれているのです。ビジネスは人です。人として、もちろん過去の実績や経歴なども重要ですが、一番大切なのはその人自身が相対した時の言動や表情からあふれてくる自信であり、人間性であり、オーラであると思います。
一方で、自分自身の今後の人生プランがはっきりしていなかったり、ビジネスパーソンとしての武器が明確でない人は受動的になりがちであり、自らの意思が強く介在しないため、キャンディデイトととしての腹のくくりが曖昧になります。そのようなケースでは、仮に一見良さそうに見えた会社・ポジションに転職できたとしても、結果的に長く続かないことが多いです。

ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、木村秋則さんの『奇跡のりんご』を読んでいて同様の感覚を覚えました。農薬浸けでしか育てることができないと信じられていたりんご栽培を、自然に育っている野生のどんぐりからヒントを得て、りんごの木そのものが強くならなければりんごの木は死んでしまうことに著者は気がつきます。農薬浸けで害虫を駆除し、肥料を与え続けて立派なりんごを栽培し収穫していても、りんごの木そのものや農地は農薬浸けで極端に弱くなってきており、肥料や害虫駆除をやり続けなければもはや収穫はできない状態になっているそうです。一方、余計な肥料を一切与えず、より自然な環境を作ってあげることで、りんごの木そのものが農薬浸けりんごの木に比べ、3倍以上の長さの根を深く大きく大地に張り巡らせ、自ら土中のあらゆる栄養分を吸収し、りんごの実を結実させることができます。形は小さくて悪いが、味はすばらしくおいしい。また、大半のりんご畑が相当の被害を受けた近年の台風でも、被害がかなり少なかったそうです。それはりんごそのものがたくましく根をはり、りんごをつなぎとめる枝も他の木に比べて太く堅かったからです。

いわば、りんごの木そのものがたくましくなることで無農薬りんご栽培を実現させているのです。涙なくしては読めない良書ですので、興味のある方は読んでいただきたい。人間もりんごと同様で、一人一人がたくましく自己の力を精一杯出しきれるように準備することが、面接や採用後にその会社で働き続けるためにも大切なのではないでしょうか。
ファウンダー&パートナー 竹氏 彰
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